☆お見舞いに来てください☆


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先生の家に来て1週間。

まだ完璧には馴染めない家具や証明、インテリアを前にして私はベッドから起き上がった。

うーんと伸びをしてカーテンを開ける。

だけどダブルサイズの上質なマットは体に馴染んで心地い。思いのほかぐっすり寝れる。

最初こそは緊張でなかなか寝付けなかったけれど、1週間もすればこの通り。それが快適へと変わる。

先生は私の為に部屋を一つ用意してくれた。

3LDKの立派なお家。

元々亡くなったお祖父様が住んでいたらしいこの一軒屋は昔ながら和風の作り。

だけれど、一度リフォームしたらしい室内は今時の和風モダンになっていてとてもお洒落。

部屋も広く、住み心地は抜群だ。

6年前一度はこの家を取り壊す案も出ていたらしいのだけど、それを先生が拒否し自分が住むと言い出したのがきっかけ。

土地と家の名義も先生に変え、住んでいたマンションも売り払った。
此処は病院から歩いて行ける距離もありとても便利なんだとか。


「新しいものが全ていいものとは限らない。古くてもいいものは沢山あるからね」


先生のそんな今時じゃない古風な考えはけっこう好きだ。

顔に似合わず落ち着いていて、流行りものに左右されない。それが一段と彼の魅力にも繋がり、親しみのある今の彼を作り出してるんだと思う。