☆お見舞いに来てください☆


まるで徹底して自分が悪者になろうとしているようで。

そんな彼の優しさにぐっと胸が押し潰されそうになる。

その時、私達の周りに再び張り詰めたような沈黙が流れたけど、それを壊したのは雅也の口から出た深い嘆きだった。


「…はっ、結局そういうことか。ようするに俺達は似た者同士ってことじゃん」

「……ごめん。何も反論できない。でももうこれ以上は……無理。きっと私は雅也を信じられないし、雅也も私を信じられないと思うから」


こうなった以上もう一度何もなかったかのように戻るのはよっぽどの勇気がいる。

きっと二人して無理して疲れるのが目に見えているから、私達はここで今終わりにした方がスッキリする。

この先疑い続ける関係は辛いだけだから。

私は秀先生と友達をやめられないと思うし、きっと雅也の方も彼女と縁を切ることはないんじゃないのかな?


「なんか情けねー。こんなに好きなのに上手くいかない。どこで俺達間違ったんだろう」

「そりゃあ、君達がちゃんと話し合ってこなかったからでしょ」

「え?」


先生に話の腰を折られ、私も雅也も不意を突かれた顔を向ける。


「この一年なんでちゃんと不満をぶつけなかったの?お互い納得するまで話し合わなかった?嫌なことがあるならちゃんと相手に伝える。そんなシンプルなことがどうしてできなかったの?」


先生はそう言って私と雅也を交互に見つめた。


「お互いエスパーじゃないんだから、思ってるだけじゃ何も伝わらない。ちゃんと言葉にしなきゃ分かり合えるものも分かり合えない。君達はそれをしてこなかったんじゃないの?」