☆お見舞いに来てください☆


先生に会いたいと言っていた雅也だったけれど、まさかこんなかたちで早々と実現しちゃうなんて誰も思わない。

驚いて当たり前だ。

私だってそれが本当に現実になっちゃうなんて考えていなかった。


どうしよう…

雅也が何か変なこと言わなきゃいいけど…

先生達は何を話してるの?

そればかりが不安を煽る。

残りの下着や着替え、今の私にとって大事なものだけを厳選し、素早くスーツケースの中に詰め込むとすでに15分。
私は不意に寝室を振り返った。

雅也から誕生日に貰ったネックレスとピアスはあえて分かるようにベッド脇の棚の上に置いてきた。

とりあえずどうなるかは分からないけど、いつ部屋を解約してもいいようにこのアパートの契約書類もしっかり鞄にしまった。

雅也がいつまでここに居座るつもりかもはっきりしないけど、きっと私はここに帰らない。

いや帰れない。

そんな気がして、落ち着かずバタつくようにして再び二人のいる玄関に駆け戻る。