目を細めた彼がまた私の頭に触れ、よしよしと撫でてくる。
「不安なのは分かるけどさ、少し落ち着いた方がいいからね」
「だ、誰のせいだと思ってるんですかっ」
「ん、俺だね」
「その顔、ぜんぜん悪びれてないですよ」
そう言ったらやっぱり可笑しそうに笑い、私の顔をスマートに覗き込んだ。
「やっとまともに会話ができるようになったね。ちゃんと見てくれた」
その言葉にう…となる。
そんなこと言われたら自分の態度が恥ずかしくなるし、私ばかりがあたふたしてるようで動きが止まる。
「頼むから普通にしててよ」
「せんせ……」
「意識してもらえるのは嬉しいんだけど、怖がられて避けられるのはやっぱりへこむからさ」
私だってそうしたい。
だけどそうさせてるのは先生であって、私もこの状況をどうしたらいいのか分からないんだもん。
「とりあえず今まで通り普通に話して貰えたら嬉しいかな」
「ど、努力します」



