嘘でしょ…
そんなやり取りにちょっと待った!をかけたくなったのに、素早く放たれた先生の言葉によってそれは不発に終わる。
「ありがとう。二人の大事な未来ちゃんは責任もって俺が幸せにさせてもらうよ」
秀先生があまりにも嬉しそうに笑うから、胸がズキュンと音をたてる。
ど、どうして?
何も言えない…
三月さんに精一杯のSOSを瞳で訴えたのに、彼女はにっこり笑ってスルーした。
「ほら、後藤も覚悟を決めなさい。あんたもそろそろ自分の未来に向かってちゃんとしっかり考える時期がきたんだから」
う……
不安げな瞳を向けると、椎名先生からも信じられない一言が。
「未来ちゃん、俺も未来ちゃんのより良い幸せを願ってるからね」
先生にまでそんなこと言われたらもう何も反論できなかった。
私の幸せって…、
そう泣きそうになった私の手が、突然大きくて温かい感触に包まれる。
「じゃあ、行こっか未来ちゃん」
わっと目を見開いたけど、いつの間にか目の前にきた先生にふわり微笑まれる。
そのまま手を繋がれた私は満面の笑みの彼に「ほら」と柔らかに連行されていく。



