「連れて行くならそれなりの責任を追ってもらいますよ」
「もちろん」
もしかして庇ってくれてる?
彼女の真意が掴めないまま、秀先生と三月さんの腹の探りあい?のような言い合いが続く。
椎名先生は微動だにせず、そんな二人を黙って見てる。
「もうご存知だと思いますけど、後藤はうちの家族みたいなもんですから」
「…だね、よく分かってるよ。だからこうしてちゃんと一言けじめをつけにきたんだけどね」
私の存在を無視したまま、二人の厳しいやり取りは続く。
「大切なんです、すごく」
「……ん」
「もう後藤が泣くとこは見たくない。幸せになってほしいんです」
「俺もだよ」
「だったら、分かってますよね?」
「ああ」
ああ、ヤバイ。
なんだろう、この展開。
……じわり、次第に胸の奥から熱いものが込み上げてくる。
二人の温かな気持ちが突き刺ささり、胸の高鳴りが私を襲う。



