☆お見舞いに来てください☆


まるで全て予想通りと言わんばかりに、彼女はなぜか瞳を生き生きとさせている。


「わ、分かってたの?」


そう言った私に彼女は満更じゃない顔をする。


「だって見てれば分かるよ。先生の態度は一目瞭然。ばればれじゃない。きっと今日の二人を見て陽生も何か気づいたんじゃない?」


うわーと、顔が赤くなる。
そっか、そうなのかぁ…
と、頭を抱えたくなった。


「そうとなれば私もちゃんと心構えしなきゃね」

「…な、なんの?」

「後藤をお嫁に出す準備」


ニヤリ笑った顔がとってもキュート。
じゃなく、すごく恐ろしいものに見えた。


「そ、そんなの待って。酷いよ。三月さんはいったい誰の味方なの?」


焦った私に彼女はやっぱり一枚上手に微笑み、ズバッととんでもない一言を。


「もちろん、後藤が幸せになれる方の味方」


くぅ、と反論ができず歯を噛み締める。

やはり彼女には勝てる気がしない。

そのあと椎名先生もひょっこりお風呂から戻ってきて、私達の話に参加したけれど、


「どう?ちゃんと秀とは話し合えた?」


なんて、確信めいた爆弾を落としてくるし。

やっぱり確信犯だったんだ…

あの時席を立ったのは全て悟っていたからこその態度だと分かり、恥ずかしさを飛び越えてもはや撃沈だ。