☆お見舞いに来てください☆


その後すぐに先生は携帯を耳に当て、いそいそと身支度をしながら玄関を出て行った。

私はそんな彼を呆然と見つめながら、思わず胸元をぎゅっと握りしめる。

なに?何なの?
ドキドキがとまらない。

今しがた先生に言われた言葉の数々が頭の中をぐちゃくちゃとかき乱してる。


明日迎えに行くってどういうこと?
荷物をまとめるって……?

混乱しながらも私は気を落ち着かせるためビールを持ち、グビグビと飲んだ。

だけど、味がまったく分からない。

なんの苦さも感じない。

それ以上にこの動揺と混乱が上回っていて、味覚までも破壊した。


どうしよう…

後藤未来(ごとうみき)、24才にしてまさかの相手に告白されました。

だけどなんだか一波乱ありそうな、そんな予感がするのは私だけ?

それから少しして戻ってきた三月さんに一部始終を話したけど、何故か「へ〜」と対して驚くことなくあしらわれた。


「ついに本性を現してきたね」


なんて可笑しそうに感心する。