「えっと、もう一本飲んじゃおうかな?せ、先生も飲みます?」
慌てて彼から視線をそらし、今の緊張からも逃れようと試みた。
先生はそんな私をやっぱり静かに観察するように見てたけど、それに気付かないふりをして彼の前に新しいビールを置いた。
「ありがとう」
「いえ……」
と言葉を返しながらやっぱり心はヘルプミー。
三月さんお願い、誰でもいいから早く帰って来て。
そう思いながらも現実はそんなに甘くない。
そう言えば今日、朝のテレビの占いで今まで逃げていた壁にぶつかりそう。だなんて運勢は最下位だったことを思い出した。
そうなると、ここはもう観念するとこなのかも?こうなったらちゃんと向き合わなきゃいけないのかもしれない。
「あの……」
「未来ちゃん」
声をかけようとして、先生の言葉に被せられた。
名前を呼ばれ、思わず顔を上げるとやっぱり穏やかな先生の表情とぶつかり合う。
「元気だった?」
「えっ、……はい…」
「なんかこうして未来ちゃんの顔ちゃんと見るの久しぶりだな。嬉しいよ。ずっと会いたかったから」
「えっ……」
そんなことを言われて驚いた。
「どう?そろそろ整理はついた?」なんて続けて言葉をむ向けられて、私はあからさまな態度で言葉を詰まらせてしまう。



