「お久しぶり。良かったら俺もまぜてもらってもいいかな?」
「ど…どうぞ。お久しぶりですね。あ、今何か飲み物持ってきますね!」
三月さんがそう言って慌てたように席を立つ。
キッチンに向かいながら一瞬私の方にチラッと視線をよこし、予期せぬ展開に心配そうな眼差しを見せる。
「ごめんね、こんな遅い時間から上がり込んじゃって」
「いえ……」
そう言いながら座ったのはどうしてか私の隣。
当たり前のように私にも微笑むと、久しぶり…と爽やかな表情をくれる。
その様子がいつもと変わらな過ぎて、逆に緊張が込み上げてきてしまうのはきっと気のせいではないはず。
「あ、良かったら皆川先生もハンバーグ食べます?お腹空いてません?陽生の分と一緒に今から温めますよ?」
「いや…、せっかくだけど急だし悪いから遠慮するよ。お気遣いなく普通にしてて」
「そうですか?でも、今日のハンバーグは後藤の手作りなんですよ?彼女の作る料理はかなり絶品なので食べないと損ですよ」
なんて言うから、私は驚きつつえっと三月さんの方を見上げた。
「へ〜、未来ちゃんが…」
「そう、オススメですよ」
そう言ってくれるのは嬉しいけれど、今の私は素直に喜べない。
むしろ彼女がやたら得意顔でそんなことを言ってのけるから、心臓がひやひやと煽られる。
だけど秀先生は一瞬意味深な顔をしたものの、次の発言で意外にもあっさり自分の意見を変えた。



