思わず挽き肉をこねる手を止めてしまった。
彼女の発言が意外すぎて、少しだけ返答に困ってしまう。
だけどその時、大人しくお絵描きをしていた愛心ちゃんが「喉かわいたー」と私の隣にやってきた。
「リンゴジュース飲みたい」
「あ、うん。待ってね」
「あこ〜、もうすぐ夕御飯だから飲み過ぎちゃダメだよ」
「はーい」
ジュースを受け取った愛心ちゃんが「ありがとう」と微笑み、ダイニングテーブルに座る。
「ねぇ、みーちゃん。あこもお肉コネコネしたい。やってもいい?」
「大丈夫だよ。じゃあ手伝ってもらおうかなぁ」
「うん、ママの代わりに頑張る!あこ上手だよ」
ニコニコと自信満々に笑う愛心ちゃんに笑顔で返す。
ここで三月さんとの話は一旦中断してしまったけれど、また子供達が寝たらゆっくり話そうと言ってくれた彼女に頷いて、私は愛心ちゃんとハンバーグ作りを再開した。
そして愛心ちゃんと二人、順調に料理を作ると皆でご飯を食べた。
椎名先生は帰りが遅く、一緒ではなかったけれど、それがいつものスタンス。
彼の病院が終わるのがだいたいいつも8時過ぎるため、それ以降の帰宅になることが多いらしい。
「みーちゃんおやすみ、また明日ね〜」
「うん、おやすみなさい」
ほっぺにチュッと可愛い口付けをされる。
お風呂に入り、すべての身支度を終えた愛心ちゃんが天使のような笑顔をくれる。
可愛い…
そんな彼女を見届けて、私も一旦お風呂へと向かった。



