「未来にとって友達ってなに?恋人よりも大事な存在?心許せる相手なの?」
「…………」
難しい質問に言葉が出なかった。
普通ならそれは違うと否定するべきなんだろうか?
だけど、今の私にはそれができなかった。
固まったまま、雅也を見つめる私に彼は暫くするとふっと苦虫をかみつぶしたような顔になった。
「俺はずっと嫉妬してたよ。俺よりも恋人らしい位置にいる皆川って奴を。ずっと羨ましいと思ってた」
「…雅也……」
「友達になれることで、未来にちゃんと甘えてもらえるならいっそ俺も彼氏なんかやめてそうりたいって」
ズキン…と、胸に鋭利な刃物で刺されたような痛みがはしる。
私は気付かぬうちに雅也を不安にさせていたのだろうか?
彼と繋がる女性関係を私が気に入らなかったように、雅也にもまた寂しい思いをさせていたの?
「俺も不安で限界だったんだよ」
だから親身に話を聞いてくれた一番の女友達につい、気を許してしまったと雅也は言った。
彼女がとても優しくて天使のように見え、思わずすがり付きたくなったのだと。
それを聞きながらまるで写し鏡のようだと思った。
ドクンと強い衝撃を受け、目の前の彼を見ていられなくなる。



