「そもそも何で俺は紹介してもらえないの?未来の友達に。いつも俺は仲間外れだった」
「それって三月さん達のこと?」
私は手を太ももの上でぎゅっと握り、潜めた声で言った。
私の数少ない友達と聞いて思い浮かべるのはそれぐらいしかいない。
そして彼の言ったことを踏まえ、私は今までの行動と出来事を振り返る。
確かに、
あえて紹介するということはしなかった。
けれど別にそれは必要ないからしなかっただけで、特に雅也を皆に会わせなくてもいいと思ったから。
「紹介して欲しかったの?」
「俺は自分のダチを未来には色々と紹介したつもりだけど」
「…まぁ……」
それがそんなに重要なことだろうか?
私は分からず、はて?と疑問を抱く。
「未来はいつも俺が女友達と会うことを咎めてたけど、そういう自分はどうなの?皆川先生だっけ?未来だって俺のいないところでよく二人で会ってただろ?」
「そ、れは……」
急に秀先生の方へと話題を振られ、あからさまに顔を強ばらせてしまった。
まさか雅也の口からその名前を聞くとは思わなかった。
正直、今その名前は禁句だ。
触れてほしくないのに、
「たまに4人で旅行もしたりしてたよな?」
ドキリと言葉を詰まらせる。
そこに雅也はいなかった。
あえて誘わなかったから。
それは何故か…、と問われればどうしてだろう。
自分でも信じがたい感情が胸を揺らしていく。



