それからは何事もなく自分の仕事に没頭した。
お母さんと赤ちゃんを出迎えて和やかな雰囲気の中、マッサージを教えながら交流を深めてく。
それが唯一色んな悩みから解放される時間だった。
…結局、それからの一週間私は秀先生を避け続けてしまった。
病院でも極力会わないように努力したし、やっぱり電話も出ることができなかった。
その代わり、元彼の雅也とは何度か接触を試みた。
家の中での話し合いは避けたかったため、仕事帰り彼を近くのカフェに呼び出し別れ話を切り出した。
だけれど、話は平行線のまま。
彼は私と別れたくないと言い、合鍵も返してくれない。
「好きなんだよ、未来のこと」
「じゃあなんで浮気したの?もう何を言われても信じられないよ」
確かに…と、雅也は今回は珍しく浮気を認めた。
あの日、ホテルからでてきたのはやっぱりそういうことだったらしく、私は不機嫌を通り越してもう嫌気さへ感じた。
だけど雅也の浮気はあの時の一回だけだと言い張る。
今までの行動も全て誤解で、この一年の間で違う女と遊びはしたものの、体の関係には一切ならなかったという。
「そんなこと言われても無理。何も信じられるわけないでしょ?」
私は軽蔑の眼差しを送り続ける。
例えそれが本当でも1度でも浮気をしたのは事実だ。
許されることじゃない。



