それを目の当たりにした私は一気に彼への熱が冷めた。
怒りというよりもむしろ呆れたほうが大きくなり、何もかもが面倒になった。
私はすぐに二人の元へ駆け寄り、唖然とする雅也に平手打ちをパチーンと一発交わしたのだ。
「最低!あんたとはもう終わり。さよなら」
そう告げて、その場から立ち去った。
隣にいた子は私と正反対でスラッとしたとても綺麗な人だった。
そんな現実を突き付けられて、悔し涙がこぼれ落ちた。
いつもそうだ。思い返せば振られるのは私のほう。
気付かぬうちに浮気されて、孤独に突き落とされる。
それが毎回になると流石の私も自分に魅力が無いんじゃないかと自信を失っていく。
1度や2度ならまだ立ち直れた。けれど、こうも毎回同じことが繰り返されれば私だってダメージは大きい。
もう何も考えていたくない。
それなのに、雅也は今朝メールで別れたくないと言ってきた。
ちゃんと話し合いがしたいのだと。
あれは誤解だといい張り、半同棲状態だった私のアパートに現在居座り、私の帰りを待ち続けている。



