☆お見舞いに来てください☆


『帰りたくない。今夜は一緒にいてください』


車内に沈黙がおとずれる。

その瞬間先生が息を飲むのが分かった。

だけど止められなかった。

一度コントロールが効かなくなった私は自分から彼を誘惑するように、その体にしがみついた。

今思えばとても大胆なことをしたと思ってる。

だけど止められなくて、どうしてもあのまま一人になりたくなんてなくて。


『お願い、側にいてくれますか?』


一晩だけでいい。
今日だけでいい。
偽りでもいいから私を愛して欲しい。


『お願い、ぎゅってしてください』


そう言った私に、先生の低く掠れた声が躊躇いながら落ちてくる。


『……いいの?』


耳元で囁かれ、私は返事の変わりにより強く先生に抱きついた。

それを肯定だと分かった先生もまた、私の背中に手を回し、次の瞬間力強く抱き締め返してくれた。


『……いい?ちゃんと分かってる?後で嫌だと言われても離せないよ?』

『分かってます。離さないで、ください』


そう願ったのは私。

お願い、一人になりたくない。
今だけは…