ほぼ八つ当たり状態だった。
感情的になる私に対して先生は顔色を変えず、冷静に宥めてくれる。
それが逆に気に入らないと思っちゃって。
何だか虫の居所が悪くなっちゃった私は秀先生を冷たく睨み付けた。
『先生だって同じです。本心は何を思ってるか分からない』
『未来ちゃん…』
『誰も本気で私を愛してくれない』
涙を流しながら
そんな人はいないんだと声を上げた。
……最低だ。
先生は何も悪くない。
酷いこと言ってるのは分かってても止められなかった。
自分勝手で理不尽な態度だとすぐに後悔したけど、素直になれなかった。
それでも違うよ……と、そんな奴らばかりじゃないとなだめられたとき、つい嫌な感情、言ってはいけない言葉が口から飛び出した。
『じゃあ先生が愛してくれますか?』
って。
『先生は私を愛せますか?』
試すような言い方をした。
上目づかいで唇を噛み締めると、この時初めて秀先生が狼狽える姿を見せた。
喉仏が上下に動き、固まったように見下ろしてくる。



