☆お見舞いに来てください☆


***


その日が休みで良かったと心底思った。

こんな心境のまま仕事なんてできる気がしない。

ズンと泣きそうな気持ちを堪え私は蒼白なまま、無意識にある人の場所に向かっていた。

だって、家に帰るにも帰れない状況なわけで。

複雑な状況の中、やっぱり助けを求めるのは一人しかいない。



「こ、こんにちは……」

「後藤?」


彼女の顔を見たら気が緩み、必至に堪えてた涙がポロポロとこぼれ落ちた。
我慢してた感情が一気に溢れだしてしまったのだ。


「お、おじゃましてもいい?」

「えっ……」


泣きながら喋る私を見て最初こそビックリされたものの、すぐに柔らかな表情に戻った三月さんは全てを悟ったかのように「いいよ」とよしよし頭を撫でてくれた。


さすが親友。

唯一無二の存在だけのことはある。

突然の訪問はもう慣れっこなのか、彼女は嫌な顔せず笑い、快く私を招き入れてくれた。