「これからは僕にあなたを守らせてください」


愛しそうに頬を撫でられて、璃子は最大限に頬を赤らめる。

璃子の顔の横で両手同士が絡まり合い、コツンと額が重ね合わされる。


「もう安心して遠慮なく僕を好きでいてくださいね」

「………はい…」

「明日も明後日もその先もずっと僕だけを見ていてくれると嬉しいです」


耳元に唇を寄せられながら、甘く痺れるような言葉を落とされた。

それは水嶋らしい愛の囁き。
彼らしい素直な愛情表現だ。



『僕だけを愛して、ずっと…』



ーーはい、愛します。

ふわり、甘ったるい笑顔に包まれて、璃子もまたそれ以上の微笑みを返す。

偶然から始まった恋。

けれど運命のような恋。

離れようとしても離れられなかった。

それこそまさにおきるべくした必然なんだと…。

璃子は思い、そして予感した。

これから起きるだろう水嶋との甘く、とろけそうな日々を。
それをしっかり確信し、そっと誘われるままに目を閉じたーー。










【END】