こんな偶然があるんだと…
今でもまだ信じられない気分なのだ。
「だから僕も母達の計画にあえてのっかってみることにしたんです。例えあなたを驚かすことになるとしても、こんな嬉しい偶然は無駄にしたくないですから。
あなたが手に入るなら手段なんか選んでる場合じゃないてすからね」
「水嶋さん……」
「これはもう偶然じゃなくて運命なんですよ。きっと…」
そんな歯が浮くような台詞を吐かれ、当たり前だけど顔を赤らめる。
これはまさに色んな偶然が重なった奇跡のような巡り合わせ。
水嶋の視線が真剣なものに変わり、璃子は思わず息を飲む。
「これで納得していただけたでしょうか?」
コクリ頷いた璃子を見届けると、水嶋はふいに立ち上がりこちらの方へと足を向けた。
「あなたが抱えてた家族の問題も、これで解決したんじゃないでしょうか?」
「………は、い」
璃子は水嶋に真っ直ぐ見つめられ、まるで金縛りにあったかのように動けなくなる。
水嶋がそれを見定めて、満足するよう口角を上げ、目の前で立ち止まる。



