☆お見舞いに来てください☆


ま、まさか…


「もしかして、私達の会話なんて聞こえたりしてませんよね?」


水嶋の表情が困り顔に変わる。それはまさにその通りという肯定するものであり、璃子は信じられない気持ちで改めて水嶋を凝視した。


「すみません。聞くつもりはなかったんですけど…」


聞こえてしまったと水嶋は言った。
たまたま斜め後ろの席にいたのだと…。
それを聞いた璃子は当然ショックを受ける。

いや、ショックというよりこれはもうそういうレベルじゃない。

顔から火花でも飛び散りそうだ。


「お、お恥ずかしいてす!」


璃子は恥ずかしさのあまり顔を両手で覆った。

あの時璃子は気を許す友人の前でかなりの本音トークを落としていた。

水嶋が好きだと。

好きで好きで諦めきれないと。

家族への確執、矛盾する自分の気持ちを見事にぶちまけていた。

それを水嶋本人に聞かれてしまったのだから、当然恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだ。