「ーーーーー」
顔から、火が出るかと思った。
パタパタと手をうちわのようにして頼りない風を顔にあてる。
…バカ。これは、反則。
加賀が壁を背もたれ代わりにして座っているあたしの耳に口を近づけて、囁いたんだ。
『…俺、お前のこと、スッゲー好き』
耳元で囁くから振動が耳に伝わって、体が全体的にゾワァってした。
心臓も、はち切れそう。
こんなに速く動く心臓、初めてだ。
それに、嬉しくて。…心が踊ってる。
あぁ…なんで……また、涙が溢れそう。
苦しくて辛くて泣くんじゃない。
…嬉しくて、幸せで、泣くの。

