すうっと息を吸い込んだ。
「ーー…あたしのこと、好き?」
…どうしよう。どうしよう。
これで違かったら、ただの勘違い野郎だよ。あたし。
あとから押し寄せてくる、もっとたくさんの不安と焦りに押しつぶされそうになりながらも、なんとか加賀を見据える。
加賀は、というと……って、え?
な、なんで…?なんで、加賀…
「…なんで顔抑えてるの?潰したいの?」
「…アホかお前」
加賀は右手で自分の顔を覆っていた。これでもかっていうくらい、大きく開いて。
…なにがしたいのかな。
加賀の考えることってよく分からない。これが頭いい人とバカの違いなのかな。

