今日もボールを追いかける。




ふたたび、加賀は手を伸ばしてきたけど、とうとう顔を背けたあたしを見て、伸ばした手を引っ込めた。



「……青木、あのさ。…青木は俺の、こと…」


「好きだよ…!ずっと、ずっと前から好きだったよ…!…だから見てたんじゃんっ……加賀のこと…」



顔を背けたまま、そう言い放った。


…あぁ、言っちゃった。さっきから言っているようなものだったけど、言葉にして、言っちゃった。



言わないって決めてたのに。


報われない恋だってことくらい、分かってたのに。


…もうこれで……加賀と仲良くしていられなくなっちゃうのかなぁ…



「…なら、良かった」



たしかに聞こえた加賀の声に、弾かれたように背けていた顔を加賀に向けた。