ね、加賀。
…加賀はさ、違うんだよね?
「加賀は…っ、あたしのこと、好き……なんかじゃないんでしょ…?…だったら、もう、やめて…」
加賀はあたしと同じ気持ちは持っていないんでしょ?
加賀にとっての彼女は、イチバン大切なものは……野球、だもんね。
すると、目線をあたしと同じ高さにした加賀は、あたしに手を伸ばしてきた。
「…青木、聞いて」
「ヤダッ……!」
また、苦しくなるのが嫌で嫌で。
嬉しいはずの加賀の手を、思わず拒んでしまった。
…初めて、加賀の手をはたいた。
いつも触れてくれるのが嬉しくて、苦しみを抑えて受け入れていたけど、……もうそれも必要ない。

