「あお、青木…?」
体育座りをして顔を伏せたあたしの二の腕を、加賀がツンツンとつついてくる。
もうこの際鈍感だとかはどうでもいいから……デリカシーってもんを学んで欲しい。
「加賀ぁ…」
「お、おう。なんだよ…?」
思いきって、伏せていた顔をあげた。
視界にはいった加賀の顔はきょとんとしていて。
その顔も可愛いよ。可愛いんだけど…!
「…なんでこんなことしたのー…」
「こんなこと…?」
「ていうか大切な存在ってどんな存在?女友達として?…そうだよね。うんうん。分かってるよ…」
…なにが涙も出てこない、だ。
目頭が熱くなって、視界がぼやけて。…もう、我慢できないよ。

