今日もボールを追いかける。




「あお、青木…?」



体育座りをして顔を伏せたあたしの二の腕を、加賀がツンツンとつついてくる。


もうこの際鈍感だとかはどうでもいいから……デリカシーってもんを学んで欲しい。



「加賀ぁ…」


「お、おう。なんだよ…?」



思いきって、伏せていた顔をあげた。


視界にはいった加賀の顔はきょとんとしていて。


その顔も可愛いよ。可愛いんだけど…!



「…なんでこんなことしたのー…」


「こんなこと…?」


「ていうか大切な存在ってどんな存在?女友達として?…そうだよね。うんうん。分かってるよ…」



…なにが涙も出てこない、だ。


目頭が熱くなって、視界がぼやけて。…もう、我慢できないよ。