「…俺にとって、お前は、」
あたしが目を開けたのを確認すると、加賀はおもむろに話し出した。
あたしと加賀の空間だけが、異様に熱く感じる。
その続きは、なんなんだろう。
ただの友達?比較的趣味の合う、ただの……友達?
…うん。たぶんこれだよね。
ヤバい。そう考えただけで泣きそうだ。
「ーー…大切な存在」
「……っ…!」
凛とした加賀の声が耳に入ってきた。
そして驚きのあまり、目を見開いた。
幻聴?これって幻聴なの?
幻聴じゃなかったら、都合の良すぎる夢かなにか?あ、でもこれが夢なら加賀のスランプも夢かもしれない。
それはそれで嬉しいな。

