目を閉じて、1秒、2秒、3秒ーー…
なんにも、起きない…?
なにか期待してたわけじゃないんだけど。その、ね?キキっ、キス……キスされるかもなんて思ってたわけじゃないんだけど。
…目を閉じたのに、加賀はなにもしようとしないから。
あたしを放置して練習に行っちゃった?とも思ったけど、動いた気配もなにもない。
…じゃあ、なに…!?
なにも起きないこの状況にいてもたってもいられなくて、加賀にバレないように薄っすらと目を開けようとした。
…というか、開けてすぐ、目を閉じた。
「…青木、」
「へっ?あ、ななな、なに?」
だだ、だって、だってね…!?
加賀の、加賀の顔が…!

