今日もボールを追いかける。




「……え…?」



イケメンすぎるイケメンな加賀の顔に見惚れていると、いきなり壁についていた手を引っ張られて。


次の瞬間、あたしと加賀の立ち位置は逆転していた。



「なっ、え、は…!?」


「…いい眺め」



あたしの目にはどアップの加賀がうつっている。や、さっきまでもそうだったんだけど。


…今度は、ニヤリと卑しく笑って。



「こ、これはどういうーー…」


「青木。目、閉じて?」


「はいい?」


「閉じてくれたら、教えてあげる。…俺にとって青木由奈が、どんな存在なのか」



フルネームで名前を呼ばれて。

綺麗な瞳で見つめられて。


おまけにフェロモン大量放出ときたら、そんなの、耐えられるわけがない。



「分かったよ…!」



湧き水のように湧きだした淡い期待に心躍らせて、あたしは素直に目を閉じた。