あたしの質問にすこし思案した加賀の返答はあり得ないものだった。
「…その質問の意図は?」
「ここでそれ聞く!?聞いちゃダメだよ!?」
あたしの恥辱返せこの野郎。あっけらかんとした顔で言いやがって。
思わず至近距離で大声出しちゃったじゃんか。
だってすっごく恥ずかしくて。…緊張したのに。
いつも通りなフリしてるけど、握りしめた手はもう汗でグチャグチャで。壁についた手だって震えている。
壁ドンも顔が近くて照れるし、今すぐやめたいくらいだ。
あぁ…なんかもう泣きたい…
「じゃあ……、」
「……どうしたの?」
不意に言葉を発した加賀は続きを話さずに目を閉じた。
あ、やっぱりかっこいい。ダメだ。胸がキュンキュンする。

