それでも僕らは

演劇部の紹介が終わり、他にいくつかの部活紹介が終わると、新入生歓迎会は全てのプログラムを終えて、生徒達は教室に戻り、僕は先生と一緒に2年A組に移動した。

教室に着くと、先生に紹介されて、クラスメイトに自己紹介をすることになった。

僕「山上大知です。よろしくお願いします
。」

先「山上の席は、遠野の隣だ。わからな
ないことがあればクラス委員の彼女に
聞いてくれ。遠野よろしく頼むな。」

瑞「はい、任せて下さい。」

僕は先生にうながされると、彼女の隣の席へ移動した。
その途中で1つだけ席が空いているのに気付いた。(誰か休んでいるのかな?)

瑞「何かわからないことがあったら遠慮
なく聞いてね。」

僕「ありがとう。」

午前の授業が終わり、昼休みになると、男子女子関係なく質問ぜめにあった。一通り対応を終えると、

瑞「山上君て、今日の放課後ヒマ?もし
良かったら、ウチの部活見て行かな
い?」

僕「演劇部の見学?自分、演劇なんて出
来ないよ。」

瑞「入部させるわけじゃないよ。ただ、
どんな感じか見てほしいだけ。」

僕「なら、かまわないけど・・・。」

瑞「よし!決まりね。約束だよ。」

僕「う、うん・・・。」

正直あまり乗り気ではなかったけれど、また彼女の勢いに負けてしまった。でも、演劇部の見学に行けば、あの子に逢えるかもしれないと淡い期待をどこかでしていた。