それでも僕らは

バス停に着いたバスから降りて、高校へと急いで向かう。

高校の玄関に入り、自分のクラスの2年A組の下駄箱に自分の靴をしまい、 ふと正面のロビーを見ると、そこに、誰かがいるのがシルエットになって見えた。

よく見るとその人の姿はキレイなドレスを着た黒髪のロングヘアが似合う女性だった。
(キレイな人・・・)
僕がうっかり見とれていると、そんな僕に気付いたのか、その女性はこっちを向いて微笑みかけてきた。
(・・・どうして、ドレス姿でこんな所にいるんだろう?)
僕は何故、彼女がドレス姿でこんな場所にいるのか気になり話しかけてみたくなった。

僕「あのぉ・・・」

僕がそう言いかけた時だった。

「見つけた!もう、目を離すとすぐ居なくなるんだから!早く戻ってよ。もう出番なんだから!」

突然1人の女子生徒が現れ、ドレス姿の彼女に向かって言った。

そして、僕の姿に気付き、話しかけてきた。

女子生徒「・・・もしかして、転校生さん?」

他校の制服姿の存在は特別わかりやすい。

僕「そうです。今日から2年A組に・・・」

女子生徒「あー!君がそうなんだぁ。先生
がSHRで言ってた転校生て。
確か、名前が・・・。」

僕「山上大知です。」

女子生徒「そう!そうそう。バスに乗り遅
れたんでしょ。ツイてなかったよ
ねぇ。転校初日に遅刻なんて・・・
。」

僕「!」

女子生徒「私、山上君と同じクラスの遠
野瑞季。これからよろしくね。」