それでも僕らは

✯April✯ 16日

新学期が始まり一週間が過ぎようとしている今日、私は2年生になって初めて高校に登校する。
新学期を目前に体調不良で病院に入院していたからだ。

母「結、やっぱり今日1日くらい学校
  休んだ方が良いんじゃない?」

私「大丈夫だよ。そんなに心配
  しなくても。」

母「そう?あんまり無理しないでね。
  少しでも体調悪くなったら先生
  に言うのよ。」

私「わかってるよ。もう心配症
  なんだから。」

母「だって・・・。」

玄関先で、母は不安そうに私に言った。

友「大丈夫だよ、母さん。
  俺がついているから、心配
  いらないよ。」

私の後ろから、兄の友が不安そうな顔の
母に話しかけた。

母「・・・そうね、友が居てくれれば
  心強いわね。何かあったらすぐ
  連絡するのよ。」

私「はぁい。じゃあ、行ってきます。」

友「行ってきます。」

母「行ってらっしゃい。」

私と友は一緒に家を出て、歩いて高校へ
向かう。
ほぼいつもと変らない登校風景。
私達の家から高校までは歩いて10分程
で着く。
小さい頃から見慣れた町並が広がる。
やがて、高校が見えてくると、私は少し
ずつ緊張してきた。
私の性格上、人見知りな為、しばらくの
間、学校を休んでいると特に新学期の朝
は苦手だったりする。