「え、なんで?」

「……うーん、何て言うか、イタリアン人っぽくないのよ。生粋のイタリアン人くせに、そうじゃない彼を私は、男として見れなかったの。

うまく言えないけど、そんなかんじね」

「……ふーん」

「それに、レースで勝ったこともなかった。いつも、いい線までいくのに勝てないのよ。サポーターをしていたから、そんなイアンの姿は、よく見てたわね」