こんこんと眠る
身体中管がかけめぐり


時々顔が優しくなり
つらそうにしかめ面になり



社長も許す限り寄り添った


『なぁ、聞いてくれよ、あれからな、家から本当金目のものがなくなっていたんだ、まぁ通帳なんかは会社に保管してたから助かったけどな
部屋の中は泥棒てよりゴミ屋敷みたいだったんだ、翔太も心を開いてくれてな、一緒に片付けたんだ、葉月言ったよな、抱き締めたらいいって、本当だな、あれは、魔法だ
それとな、俺は辞令だしてないから、あれは女が勝手にしたんだ、身から出た錆と言うかあちこちで窃盗したようだから、捕まったんだ。葉月早く目をさましてくれよ、葉月の荷物と俺んちの荷物
新しい住宅に運んだんだ、これからはどんな事あっても離れないからな、覚悟しておけよ、翔太ももう小学生になった、早いよな』