「おはようございまっする!おそ松兄さん!!」
「おー、おはよう十四松」
十四松が俺の後ろから大きな声で言う。
そのままふたりで居間に入るとチョロ松とトド松がいた。
「んー?あれ、カラ松と一松は?」
「まだ寝てるんじゃない?」
末弟のトド松が答える
「おい十四松、二人を起こしてきてやってくれ」
「あいあい!」
そう答えた十四松は走って階段を登っていった。
俺はそのままテーブルの前に座り十四松の帰りを待つ
「それにしてもカラ松が寝坊なんて珍しいね」
「あー、確かにな」
「たまにはそういう事もあるでしょ」
と3人で話していると、十四松と一松が襖を開けて居間に入る
「一松おはよ」
「ん...」
チョロ松が一松に話しかけるがまだ眠いのか目をこする
「あれ、カラ松は?」
「……寝てる」
十四松がどこかさみしげな顔をしながら答える
「んー……どうする?お腹空いたよな……」
「先食べちゃっていいかな……」
俺とトド松が話していると、
「カラ松兄さん、ご飯食べないって、だからたべてていいよ、だって」
「お!ラッキー!!カラ松の分の飯食えんじゃん!」
「流石クズ長男……」
「あ、僕も食べるんだからー!」
わいわいと俺らが会話しているにもかかわらず、十四松は俯いていた。
いつもの十四松のような笑顔はどこにもなかった。