その時 パンと乾く音がした。 伊織が思い切りミリアをビンタした。 一歩離れて見ていた私たちも 伊織が殺されると思い前に出ようとした。 意外にもカイリはピクリともせずミリアも 頬を押さえて俯くだけだった。 「もうアンタ人間じゃないみたい。」 そう伊織が言った瞬間ミリアの目から 涙が溢れていた。