「間近でその呼び方されるのはレアだなぁ」




「駿くん早いね!」




「朝陽が女子から逃げるために早く帰るって言うからさー」





あははー、という駿くんを見ながら私は靴を脱いで上がる。






「朝陽は?」





リビングを覗いても朝陽の姿はなかった。






「そこのコンビニ行ったよ、シャーペンの芯がなくなったから買いに言ってくるって」





「そーなの?てゆーか勉強してたんだ」





朝陽、勉強はいつも自分の部屋でするのに。






「俺はケータイいじってたんだけどねー」