「嘘だ……」




いつも意地悪ばかり言って。

全部私に命令して。




「ホントだよ……小さいころから俺はお前だけが好きだった」




私の顔に体中の熱が集結する。





「う……そ……」





頬に一筋の涙が垂れる。





「好きだ……羽衣」




朝陽は私をギュッと抱きしめた。