「__えー、では。このクラスの実行委員は篠塚さんと安藤くんで」



沙耶と安藤くんが立ち上がると拍手ではなく、冷やかすような声が飛ぶ。




その理由は一つ。安藤一馬(あんどうかずま)くんと沙耶は付き合っているから。




「二人には文化祭まで、精一杯頑張ってもらいます。困っていたりしたら協力してあげてください」




あぁ、なんでこいつは私にはあんな態度なのだろう。




キーンコーンカーンコーン…




「よし。夕月、稲葉ありがとなー」




ゴンは教室から出ていった。