『そうなのよ。
お父さんの上司の息子さんなんだけど
あなたとお見合いをしないかと言ってきてね。
学歴も家柄も申し分ないし……どうかしら?』
何だかウキウキのお母さん。
母は、少し見栄っ張りなところがある。
だからと言って急にお見合いとか冗談じゃないわ。
私には、池上さんが居るのに。
「お母さん。その話は、断って。
私……今付き合ってる人が居るの」
だからお見合いなんてしてる場合じゃない。
『あら、そうなの?どんな人?』
「同じ会社で海外営業部の人よ。
名前は、池上裕一さん。年は、2つ上で
最近付き合いだしたばかりなの」
すると
『あら、海外営業部ならなかなかじゃない。
それならもっと早く言いなさいよ!?
せっかくだし、今度一緒に食事でもしましょう』
はい!?
「いや、でも……付き合いだしたばかりだし」
『何を言ってるのよ。最初が肝心なんじゃない。
ちゃんとした方かお母さんとお父さんで見極めてあげるわ』
お母さんがとんでもない事を言い出したのだ。



