気になる彼は、左利き!?


「あんた……それかなり危ないわよ。
柏木さん本気じゃない」

部署に戻り隣に居る美久と向かい側に座っている
紗江に愚痴るとそう言われた。

やっぱり……。

「やっぱり危ないかな?でも池上さんは、
ゲイじゃないから大丈夫だって言っていたし」

「今までそうじゃなくても
何かのきっかけで目覚めることだってあるのよ!!
柏木さんもそうだったんでしょ?」
美久の一言にグサッと胸に刺さった。

そんなの嫌だ……。

「まぁ、池上さんがその気が無くても
そのままにしていたら2人に悪影響を与えるでしょうね。
早めに何とかしないとダメよ?」
紗江に言われてハッとなる。

確かに悪影響を与えかねない。
早めに何とかしないと……。

しかし、そう言われてもどうするか思い付かない。
部署も違うから近づくなとも言えないし。
うーん。

ずっと思い悩んでいると
さらによくないことが私に待ち受けていた。

それは、数日後。
久しぶりに実家から電話が来たかと思ったら
お見合い話をしてきたのだ。

「はぁっ?お見合い!?」