「えっ?」
私が見ると女性社員に囲まれている男性が居た。

彼は、柏木淳志さん。
海外営業部のエース。
英語も堪能で成績トップクラス。
その上甘いルックスから女性の人気も高い。

ほとんどの女性社員は、憧れの目差しで
彼を見ている。
やっぱりカッコいいからモテるんだなぁ~!!

ちなみに私の想いを寄せてる人は、彼じゃない。
そりゃあ、カッコいいと思うし、もし言い寄られたら
ドキッとするかもしれないけど

「ねぇ、それよりさ。
早くランチに行かないと混んじゃうよ?」
同僚で友人の加藤美久が言ってくる。

「えぇ、もう少し……」
渋るのも同じく同僚で友人の西野紗江。

「あ、ごめん。
私は、今日も食堂でお弁当なんだ」
私は、お弁当を取り出して見せる。
実は、最近ダイエット中だ。 

ランチもいいけど……やっぱりカロリーが気になる。
だからサラダなどの中心にしたお弁当を食べてる。

「そっか~じゃあ、後でね」

「うん。またね」
私は、2人と別れて食堂に向かった。
別に食堂じゃなくても自分のデスクで食べればいいんだけど

ただ想いを寄せている人物は、食堂に現れる。
たまたま見つけては、
密かに親近感と想いを抱いていた。