闇の音には虹を。

奏過去編


「君は、僕の人形だよ。僕の為に生きるんだ。」

「や、やー。触らないで。」

寒い冬のボロいアパート。
私は、そこにある託児所みたいな所に預けられていた。

そのころは、私の家もまだはじめだから、仕事時だったからかもしれないけど。

「奏ちゃーん。どこ行ったのかなぁ?」

ここには、私以外に、二人の女の子がいた。でも、来る度来る度。どんどん疲れていっている様だった。

先生は、男の先生二人に女の先生一人。
女の先生は基本お昼ご飯を作ったりしてただけ。

男二人が私を襲い始めたのは、そう遅くはなかった。

入所2ヶ月。
私は、彼らの事を信頼していた。



「センセー!ここだよ!アハハ!」

「奏ちゃんにはかなわないなー。さぁ。寝る時間だよ。」

「うん。」

そう言って寝かせようとした。
他の児童は、強張った顔をして寝る事が恐怖の様だった。

「奏ちゃん?寝ないのかい?それじゃあ。先生と楽しい事。しようか。」

「楽しい事って?」

先生は私の服を剥がし、色んな所を触り、舐めてきた。
とても気持ち悪かった。

そしたら、


「そこまでにしたら?僕がここ、買い取ったから。早くどっか言って。」
多くの黒い服を着た人達を連れて、小さな男の子が現れた。

「あぁ?お前誰?」

「僕は、日野亜紀。日野corporationの子息だよ。」

「なっ。分かったよ。いいカモだったのによー。」

奴らはどっかに行った。

「ひ、日野さん?あ、あ、ありがとう。」

「亜紀でいいよ。とりあえず、僕の家に行こう。そこの二人は家に返しといて。」

「「はっ!!」」

そう言って亜紀の家に行ったの。