ガラガラ。

「おはよう。」

「おはよう!奏!美奈紀さんから聞いたよ。泉龍は屋上に。行こうか。」

「うん。」

カツン。カツン。
ローファーの音だけが響いた階段。

私の事を考えてか、舞美は黙ってくれていた。

ガチャ。

「おはよう。奏。」

「おはよう皆。朝1番で申し訳無いのだけど、大事な話があるの。良い?」

「いいぞー!どうした?改まって。」

「空気読んで。翼。」

「そうだよ!でも翔もねちゃダメだよ?」

「冬斗も女装やめたら?」

「うるさいですよ?黙れませんか(黒笑)。」

(((ゾクッ)))

黙ったね。

「今日話すのは、過去の事。」

「えっ?あの過去は嘘か?」

「嘘じゃないよ?でも、少し少なく言っただけ。」

「そうか。心構えは出来たかお前ら?」

「うん。大丈夫。話していいよ。」

私は、話し始めた。