チュンチュン

「ん、んん。朝?」

「おはようございます。お嬢様。奥様と主人様が下でお待ちですよ。着替えますか?」

「うん。制服出してくれる?」

「はい。今日は大丈夫でしたか?」

制服を出しながら支那さんは聞いてくる。

この声が凄く安心する。

「うん。大丈夫。でも、とても。とても嫌な予感しかしないの。なんだか、皆とお別れの様な。」

「そんな事ありませんよ。お嬢様は、虹様と言う素晴らしいお方がいらっしゃるんですよ。」

「そうね。。。着替えたらすぐに行くってママに行っておいて。」

「はい。失礼します。」

本当に、嫌な予感がする。
今日は、沢山皆と話そう。虹の部屋に泊まろうかな。

とんとんとん

「ママ、パパ。おはよう。今日は、虹の所に泊まらせてもらう。嫌な予感がするの。」

「分かったわ。ごめんなさいね。守ってあげられなくて。」

「ママもパパも悪くないよ。悪いのは、過去を作った私だから。」

「亜紀君と。あっ、日野君の事。ケーキの時に会ったのよね?虹君に話した?」

「ううん。今日。話そうと思う。泉龍の皆にも。」

「えぇ。静流。私達は、あの人達に頼みましょうか。」

「あぁ。神崎さんの所か。木梨。今から京都に行く。飛行機チャーターできるか?」

「はい。2時間後が可能です。」

「それに乗る。奏はもう行きなさい。着替えも持ったね。それじゃあ美奈紀。準備しようか。」

「えぇ。奏。どうか無事で。」

コクンと頷いて学校に行った。

支那さんにゆっくりと送ってもらった。