「ねぇ、虹。私が明日。いなくなったる今何してくれる?」

「とりあえず、俺の家で襲う。」

「サイテーね。」

少し嬉しいけど。

「沢山キスして、抱き締めて、いっぱい笑う。それが俺のできる最後の事ならな。」

「そっか。」

「なんだよいきなり。」

「いや。ただ、怖くなっただけ。」

「ふーん。俺、ホテル取ってるから、来るか?」

「うん。ママとパパに言う。」

電話で今日は、遅くなる事を伝えた。

「それで?なんが怖いんだよ。」

「あのね。亜紀いたでしょ。亜紀。ただの幼馴染じゃない。あいつは、私の事を。私の事を。道具。アクセサリー。玩具。そんな感じでしか思っていない奴。そして、私を愛してる。いつ、何をされるか分からない。最近は、高校も離れて、アイツも海外に行ったのに、帰ってきていたなんて。」

「そうか。」

「虹。怖い。私。どんなけ感情を殺しても、どんなけ強さを身につけても、怖い。私を汚されたアイツが。怖い。」

「大丈夫。俺が、仲間が守るから。」

「ありがとう。」

私も、貴方達を守る。
命に変えても。「そう言えばさ、最近、倉庫行ってない。明日。行こ。」

「そうするか。まぁ、俺の今の住居倉庫だけどな。」

「えっ?佐久間社長と上手く行ってないの?」

「まぁな。新しい母親の事もあってな。」

「そっか。まぁ、また虹の別荘で皆で泊まろ!」

「そうだな。」

そして、支那さんに迎えに来てもらって虹と分かれた。

その日は、悪夢は見なかった。

だけど、その後、私は最期の1日を迎える事を知らない。