はぁ?なにこれ?綺麗すぎるでしょ。


「んじゃー予定通り入ってこいよ。」

「あ、うん。」

驚くのもつかの間。護兄は進めていった。

気を使えよ。

「入ってこーい。」

呼ばれた。女子に睨まれるなーこれ。

ガラガラ。

ざわっ。

ヒソヒソ。

あの。ヒソヒソがまる聞こえです。

「自己紹介。」

「藍田奏。」

「だそうだ。」

(周、分かったのか!名前だけで!?)

「席は、華本の後ろで良いな。」

やった!

「舞美。これからよろしく。(コソッ」

「こちらこそ。(コソッ」

そんなやり取りのみして、HRは終わった。

「舞美。そういえばここの周り誰?」

そう。私の周り(右、左、後ろ)は誰一人座っていなかった。集団で休み?

「あぁ。そこ。そこは泉龍のメンバー。後ろが幹部。左が副総長。右が総長。大変だけど頑張ってね。」

「よくこんな席で耐えてきたね。舞美も。」

「まぁね。特に喋りもしないしね。」

うん。舞美ってこう見えて少しドライだからね。

「あっ!でも、姫に誘われた事あるよ。」

「はぁ!?断ってるよね?」

「当たり前。」

良かったよー。舞美がどっか行っちゃったら悲しくて私。私。

「もう。奏!周りから変な目で見られてるからやめて。百面相。ダッサイんだから。」

ダッ!

「ダサいのはわかってるよ!」

わかってるから。

「とりあえず授業受けよ。」

「そうだねーーー!」

テンションたか!!

3時間目までは、特に何もなかったし、周りの人も来る事はなかった。