家にて。

「奏ー。婚約者決まった?」

あー。忘れてた。
一応虹の名前出しておくか。

「うん。佐久間財閥次期社長。佐久間虹君。私の、彼氏。あっ、今度の日曜日デート行く。」

「ん?彼氏?かなぁーーー!もう、彼氏なんて出来たのか!でも佐久間さん所なら安心だな。」

「パパうるさい。ママ達来ないでしょう?○×ケーキバイキング。」

「あら。それ行くわよ。実はそれ。私が主催のカップル限定ケーキバイキングなの。」

「えっ?本当に?」

「本当よ。ほら、招待状の右下。」

主催者。
  間部グループ会長
    
    間部美奈紀


と書いていた。

「うん。書いているね。虹に言っておくね。」

「楽しみだわー。ね、貴方。」

「あぁ。こてんぱんにしてやるー!」

「静流(パパ)!ぶっ殺すわよ。」

「ごめん。」

流石ママ。初代泉龍総長。

そう。ママは強い。伝説の泉龍の世代と言われた。
伝説の『神龍』と呼ばれた。

「支那さんに駅まで送ってもらうの?」

「うんまぁ。折角、服頑張って選んだんだから。」

「そう。静流は片付けとくから早く荷物用意しなさいよ。明日でしょ?」

「まぁ。行ってくる。」

自分の部屋戻って、荷物用意して、ぐっすり、寝れなかった。

また、あの悪夢。
もう、嫌だ。