カポッ

「あっ、手紙。」

ザバザバ。

有に50は超えるんじゃないかという手紙。

「奏!ラブレターじゃない?昨日の姿見て、惚れられた感じ?虹君も大変だ(ボソッ」

「最後の方なんか言った?」

「ううん!何もないよ。とりあえず1時間サボって虹君達に言おう。」

「うん。」

何で虹なんだろうと思ったけど、気にしない事にした。

「さっ、行くよ。荷物置いたら行くよ!」

「うん。」

教室の私の机には薄ーーーく鉛筆で、

調子に乗るな
生意気
ブス

と書かれていた。あくまで薄ーーーくだけど。
舞美には気づかれた見たいだけど。

「こういうの質悪いよね。よし。手紙持って屋上行くよ。」

「うん。」

両手一杯に持って、屋上に行った。

「あっ、虹君!聞いて!奏が、ラブレターもらったから、皆に仕分けてほしいの。お願いできるかな?」

「できる?この場で読めるものと、呼び出しのヤツ。呼び出しはついてきて欲しいの。」

「あぁ。任せろ。」

それから始業のチャイムはなったけど、特に気にしなかった。

そして、10分後。

「出来たぞ。この3通がこの場で読める。」

「さ、3通!?少ない。」

「よーし!呼び出しは僕と舞美ちゃんも手伝うよ!言伝でね。ノーでしょ?」

「うん。それはね。誰とも付き合うつもりはないし。まだ恋を知らないから。」

「ね。だから、頑張りましょう。」

それから、同じ数だけの返事の手紙を書き、冬斗君と舞美が手分けして渡してくれる事になった。

「奏は、コイツの呼び出しには行ってこい。」

「うん。」

差し出された手紙には


昼休み。体育館裏に来てください。


とだけ書いていた。
虹についてきてもらうことになった。
この後、後悔することになる。